集成材は厚さ2〜3cmくらいに製材された板(ラミナー)を繊維方向を平行にして重ね、貼り合せて一つにした建材のことです。 主な材種はロシア・ヨーロッパの木材である欧州アカマツ(レッドウッド)やスプルース(ホワイトウッド)です。 最近では、杉・ヒノキの集成材や、違う種類の木材を張り合わせる、異樹種集成材も出ています。 集成材には造作用と構造用があります。 造作用の集成材は,比較的力のかからないところに化粧的な用途で使用されます。 構造用集成材は,建物を支えるなど大きなカを受けるところに利用されます。 そのため,構造用集成材には造作用集成材よりも厳しい規格(JAS:日本農林規格)で品質管理されています。 エンジニアリング・ウッドという言葉をよく聞きますが構造用集成材はその代表的なもので, ばらつきの多い天然無垢素材から安定した品質のものに変えられ,強度などが保証されています。 ですから構造用集成材は立派な工業製品といえます。
「木材・鉄・コンクリート」の物質の強度を、重さの基準となる「比重」で割った値=比強度で比較すると、
比強度=材料の強度を単位体積当たりの重量で割った値です。 つまり、引張り強さを比重(密度)で割った値が比強度です。 比強度が大きいほど、強くて軽い材料ということになります。
同じ太さ大きさ(断面積)で比べると、木と鉄では、もちろん鉄のほうが強いです。 しかし、重さを同じにしている比強度で比べると、他の材料より木はずっと強いと言えます。