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木の質問・疑問に答えるQ&A
★含水率150%なんてあり得ないの?
木材の含水率は100%を超えることも、また150%を超えることも決して珍しいことではありません。
伐採前の樹木にはその材内に大量の水分が含まれていて、これを伐採し大気中に放置しておくと水分は次第に蒸発して行きます。
木材の含水率はJIS【日本工業規格】の Z2101 に準じて、木材を100〜105℃の乾燥空気で乾燥させ、定量に達した時の重量、
つまり全乾(一切水分を含まない)状態での重量を基準にし、次式で計算されます。
(Wu−Wo)÷ Wo×100=u(%)
Wu は水分を含んだ見かけの重量、Wo は全乾重量、そしてu は含水率を表しています。
たとえば、伐り立て生材の重量が50kg だったとします。その生材を水分を一切含まない状態まで乾燥させ、重量を量ってみると20kg でした。
結果、その丸太に含まれていた水分は30kg だったということがわかります。
そうすると、もとの生材の含水率は150%だったということになるわけです。
計算式は上記の通り
「(伐り立て生材の重量−水分を一切含まない木材の重量)÷水分を一切含まない木材の重量×100」ですから、この計算式に当てはめてみると、
(50−20)÷20×100=150(%) となるわけです。
木材の含水率は一般の物質に含まれている含水率とは表し方が異なり、水分の変化を捉えやすくするために、
水分を一切含まない木材そのものの重量を基準にして算出しますから、100%を超える値も出てくるわけです。
国産の杉などでは含水率200%、つまり木材そのものの重量の2 倍もの水分を含んでいることもあります。
信用樹.COM から抜粋 (株式会社 信用樹 代表 黒岩 典生氏)
木の質問・疑問に答えるQ&A
●家に使われている木も生きているの?
●樹齢100 年の木は100 年使えるの?
●含水率150%なんてあり得ないの?
●木材中には異なる種類の水分が存在するの?
●木は本当に呼吸しているの?
●木は乾燥させなくてもいずれ乾くから大丈夫なの?
●乾燥していない木材を使うとどうなるの?
●乾燥具合は水分計で測れば正確にわかるの?
●天然乾燥材は人工乾燥材より優れているの?
●天然(自然)乾燥は木材に優しいの?
●天然乾燥も人工乾燥も乾燥すればどちらも同じなの?
●KD(人工乾燥)材を使えば間違いないの?
●葉枯らし乾燥させればしっかり乾燥するの?
●新月伐採は本当に効果があるの?
●土台にはヒバや桧を使えば安心なの?
●土台は薬剤処理すれば大丈夫なの?
●年輪幅は強度に関係しないの?
●節は強度には影響を及ぼさないの?
●背割りや割れは強度低下につながるの?
●木材の密度は強度指標にはならないの?
●有名産地材なら丈夫で長持ちなの?
●集成材の強度は無垢材の1.5 倍なの?
●集成材でも200 年住宅が建てられるの?
●無垢材は生き物だから割れたり、反ったりするの?
●木材には調湿機能があるので結露しないの?
岡山・倉敷の多くの人に知って欲しい。
本当に価値のある家とは丈夫で、長持ちで、省エネで手に入れやすい価格であるということ。
それが最終的に「エコ」であるということ。それが「郷-SATO-の家」であるということ。
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